Message

社長メッセージ

「君は社会貢献をしているのかい?」
衝撃を受けた、ベンチャー社長からの言葉

私は大学卒業後、リクルート専属広告代理店に入社し営業職を務めていました。入社2年目からトップセールスを続け、7年間で1000社以上の企業の採用コンサルティングに従事。20代後半には、それなりのお給料を手にし、生活環境も不自由なく整いました。金銭的な豊かさでいえば、すでに「十分」と言えるほどの状態だったでしょう。にもかかわらず、私は自分の心が渇いているような、本当に満たされているとは実感できないような、そんな気持ちに苛まれるようになっていったのです。

悶々と過ごしていた時、ある不動産ベンチャー企業の社長にこう言われました。「浅井君は会社貢献はしているけれど、それが社会貢献にはつながっているのかい?」。さらに「会社が作った立派な商品を売っているだけだよね」とも。営業職として「売ることは当然の仕事」と思っていた私にとって、このメッセージはあまりにも衝撃的でした。また、もうひとつ印象に残ったのは、ITベンチャーの社長が発した「世の中の歪みに目を向けて、それを解決することに人生を捧げたい」という言葉です。
「私と10歳も年齢が離れていない人が、社会をより良いものにしていくために信念を持って突き進んでいる。本当に豊かな心や充足感を得られるのは、きっとこういう想いのある人たちなのだ!」私の心は奮い立ち、社会貢献につながる起業をしようと決めました。

その先に、いつも成長を。
ベンチャー・中小企業と若者が出会える場を創造

「ベンチャー企業の採用を変えることで、日本社会を変えていきたい」
これが、私がアイ・パッション創業時に考えていたことです。当時から問題視されていた、“新卒就職の3年以内離職率30%超”という事実。一方、ベンチャー・中小企業では、既存の就活メディアに掲載しても大手企業に埋もれ、見向きもされずに人を集めることに苦労している事実。このミスマッチやアンバランスさを、どうにか解消したかったのです。

私は前職での経験を通して、大企業のようにお金や知名度がないベンチャー企業にも、強い理念を掲げて挑戦し続ける経営者がおり、素晴らしい企業が数多くあることを知りました。従来型の就活では大企業としか出会えない若者にも、そのような企業の存在を伝え、キャリアの選択肢を広げてもらいたい。ベンチャー企業と若者が出会える「場」や「きっかけ」を創りたい。「出会い」の結果、企業の成長に貢献すると共に、若者がイキイキと働き、成長して夢を叶えられる世の中を実現していきたい。そうした想いで、創業2年目には中小ベンチャー特化型の就職メディア『パッションナビ』を開発。さらに「ベンチャー社長と学生が直接出会える」にこだわった就活イベント『情熱フェスタ』を自社で立ち上げ、全国へ展開していきました。

アイ・パッションが大切にしてきたこと

私たちは数々のベンチャー・中小企業の採用のお手伝いをさせていただくなかで、常に「本質的な採用の成功」を目指してきました。採用すること、会社に入ってもらうことがゴールではなく、「入ってから活躍できる人材」をいかに集めるかということです。そのために、各企業様が求める理想の人物像を深くヒアリングし、採用活動の各工程における目標を細かく設定。ベンチャー・中小企業に特化してきた私たちだからこそできる “徹底的にお客様と向き合うコンサルティング”によって、企業の成長につながる人材との出会いを創出してきました。

これから社会に出る若者に対しては、企業との「出会い」の先に、何かしらの「成長」を遂げてほしいと強く願っています。私たちのあらゆる事業やサービスの根底には、いつも「どうしたら利用者(=求職者)が成長できるのか?」という考え方があります。
また、キャリアの選択肢を広げてもらうための啓蒙活動も積極的に継続し、当社の理念に賛同してくれる社長たちと共に、全国各地の地方都市へも訪問。首都圏のみならず、地方の意欲的な学生たちが社長と出会える機会も創り続けています。

若者が「働くにワクワク」できる世の中を創りたい。
アイ・パッションが目指す未来

時代が進むにつれ、就職活動のチャネルは増え、多様化を遂げています。就職メディアも、就職イベントも、ひと昔前とは比べ物にならないほど多種多様です。さらに最近では、企業が学生の登録データベースを通して直接オファーする「ダイレクトリクルーティング」や、SNSなどのオウンドメディアを活用し、企業自ら母集団を形成する採用手法も盛んに。こうした変化のなか、自分に合う就職活動のやり方がわからず、キャリア選択に迷いを抱える学生が増えていると感じます。
そこで私たちは、一人ひとりの若者とより深く向き合い、彼ら・彼女らが自分にふさわしい選択や決断をするためのサポートに注力することを決めました。就職やキャリア選択で大切なのは、エントリーシートの書き方でも、面接テクニックでもありません。企業の求める人物像に自分を合わせるのではなく、十人十色の自分の価値観や考え方を大切にし、自分に適した場所を見つけてもらいたい。まっさらなキャンバスに、自分だけの色を塗って、夢を描いていくように。新卒紹介事業『ZERO CANVAS(ゼロキャンバス)』は、そのような想いから生まれています。

この令和の時代、副業やパラレルワークも当たり前になり、働き方は大きく変わっています。今後は「採用」というキャリアの入り口だけではなく、セカンドキャリアの支援、そして個々が長期的に自分の夢に向かって成長し続けられるプラットフォームを提供することが、当社の使命だと考えています。

私たちはこれからも、時代の変化や企業のニーズを敏感に捉え、ベンチャー・中小企業の成長と人の成長を実現するための「ハブ役」であり続けたい。未来ある若者がイキイキと、自分らしく輝けるステージを創るために、挑戦し続けます。

代表取締役 浅井 慎吾
pagetop